ブレイキングバッド【シーズン3・5話】解説&感想!キャストやあらすじも紹介(ネタバレ)

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ブレイキングバッド【シーズン3・5話】のネタバレ解説&感想、キャスト、あらすじをまとめています!

文字通りブレイキングバッド【シーズン3・5話】のネタバレ解説&感想なので、まだ内容を知りたくない方は1.2のキャストとあらすじだけ確認して本編をご覧ください。

また独自の着眼点に基づいた解説や感想になっているので、共感する部分や見解が異なる部分が混合してあるかと思いますが、純粋に一致や差異を楽しんでいただけたら幸いです!

※前話のネタバレ解説&感想からチェックしたい方はこちらからどうぞ。

ブレイキングバッド【シーズン3・4話】ネタバレ解説&感想!

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ブレイキングバッド【シーズン3・5話】のキャスト

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン3・5話】の主なキャストは9人です。

※前話までのそれぞれのキャストの行動も簡単に書いています。

ウォルター・ホワイト

高校の化学教師。妻・スカイラーと子供・フリンとホリーを持つ一家の主。テッドの会社に乗り込み、盛大に騒動を起こす。カルメンに手を出そうとして、学校を長期休暇処分にされる。

スカイラー・ホワイト

ウォルターの妻。子供が2人。マリーの姉。テッドとの不倫関係を辞められない。

ハンク・シュレイダー

マリーの夫。ウォルターの義理の弟。DEA(麻薬取締局)の捜査官。ハイゼンベルクのブルーメスが見つかり、エルパソ派遣を中断してまで、捜査に没頭する。

マリー・シュレイダー

スカイラーの妹。ハンクの妻。治療放射線技師として病院で勤務。虚栄心が強く、性格はふさぎがち。ハンクのエルパソ行きを支持できない。

ジェシー・ピンクマン

ジャンキー。麻薬の売人。ウォルターの元教え子で麻薬ビジネスのパートナー。1人でクリスタルメスを製造して、ガスと取引するも、ウォルターを再び引き戻すために利用されていることに気が付かない。

ソウル・グッドマン

犯罪に強い弁護士。下品な冗談をまくしたてる口達者な男。ホワイト家に盗聴器をつけたことがバレて、ウォルターに激怒される。ジェシーとガスの取引の仲介をする。

マイク

用心棒。ソウル・グッドマンから以来を受けて、ホワイト家の盗聴器を取り外す。ウォルターの引き戻しのために、ジェシーを利用するようにガスに入れ知恵をする。

ガス・フリング

ジョスポジョスのオーナー。麻薬ビジネスの元締め。ウォルターを引き戻すために、ジェシーを利用する。

テッド・ベネキー

スカイラーの働く会社の社長。激怒したウォルターに会社で暴れられて、スカイラーとの関係が社員にバレる。

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ブレイキングバッド【シーズン3・5話】のあらすじ

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン3・5話】のあらすじを確認しましょう。

あらすじ

 

ジェシーを利用して、自分を引き戻そうとしているガスの魂胆を見破ったウォルターは、ガスに直接出向き、自分を引き戻そうとしても無駄であることを告げる。ガスはそんなウォルターを新しいラボに招待するも、それでもウォルターは製造することはできないと断る。しかしガスは男としての役割を力強く語り、ウォルターの頑なな意志をほどき、徐々に説き伏せていく。

 

ハンクはキャンピングカーの所有者をひとりひとり当たっていくも、クリスタルメス製造の痕跡をどれにも見つけることができない。すべての登録車をあたり、すべての持ち手がなくなってしまい、おまけにゴメスが代わりにエルパソに派遣されることを目の当たりにしたハンクの自尊心は蝕まれていきそうになるも、捜査打開の光はまだ残っていた。

 

一方、スカイラーはマリーの電話をきっかけに、これまで完全に拒絶していたウォルターの気持ちを推し量るようになる。テッドのとの不倫を辞めて、ウォルターと会話をするようにもなり、心がより複雑な様相へと移り変わっていく。

注意

ここから先はネタバレを含んだ独自の解説や感想になります。

本編を見る前に内容を知るのは嫌だ!と言う方は、本編をご覧になってからここから先をお読みください。

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ブレイキングバッド【シーズン3・5話】のネタバレ解説

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン3・5話】の解説ポイントは3つあります。(ネタバレ込み)

※あくまで独自の解説です。

解説のポイント
  • ウォルターが再びクリスタルメスの製造を始めた理由は?
  • ハンクは恐怖心を見透かされるほど、ハイゼンベルクの捜査にのめり込んでいく
  • スカイラーが徐々にウォルターのことを理解する理由は?

ウォルターが再びクリスタルメスの製造を始めた理由は?

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

5話の中で、ジェシーを利用し自分を再びクリスタルメスの製造に引き戻そうとしているガスの打算を見透かしたウォルターは、直接ガスに会いに行き、そんなやり方をしても自分には戻る気はないと伝えます。

私は製法を独占して市場の価格を自由にコントロールしようとしているわけではない。

化学を尊重しているんだ。

と語るウォルターは、ジェシーの作る中途半端なクリスタルメスごときで取引を了承するガスに少し憤りを覚えながら、自分の態度を明確に表明します。

その言葉を受けたガスは、見え透いたやり方をしたことを素直に謝罪し、代わりにウォルターを新しいラボに連れていきます。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

そこでは化学を愛する者なら必ず魅了されると言っても過言ではないほどの、化学設備が整っています。

要するに、ガスは化学を尊重しているというウォルターの言葉から、最高の化学設備を目前に見せることによってウォルターの化学愛をくすぐり、ウォルターをクリスタルメスの製造に引き戻そうとしたんです。

しかしウォルターは、それでも作れないと断ります。

そんなウォルターにガスは、男の仕事は、と語り始めます。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

男の仕事は家族を養うことだ。たとえ悪者になろうとも、嫌われようとも、疎われようとも、男は踏ん張って家族に与え続ける。なぜなら、男だからだ。

その言葉の異様な説得力に圧倒されたウォルターは後日、これまで頑なに拒否していた離婚届にサインをして、ホリーのベッドの上に紙を置くことになります。

ウォルターはメスを製造したことによって家族を失いそうになりました。

だからもうメスの仕事をやめようと思ったのですが、

ガスの男の役割を聞いたことによって、ウォルターは法律上の関係の有無、生活の中で理解されているのかどうか、そういうものはそこまで大事ではない、実際にどんなことがあろうとも家族のために与え続けているという事実が大事なんだ、と不覚にも気づいてしまいました。

男の役割は何があっても家族に与え続けることだ。

これは、ウォルターの自尊心を満たしつつも家族のためにしているという自覚を保たせてくれる魔法のような言葉なんですね。

化学愛、家族愛、自尊心、この3つを満たされたウォルターは再びクリスタルメスの製造へ駆り立てられます。

ハンクは恐怖心を見透かされるほど、ハイゼンベルクの捜査にのめり込んでいく

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

一方5話の中で、ハンクはキャンピングカーの所有者一人ひとりを当たり、次なる手がかりを探しています。

寝る間も惜しんで、狂ったように捜査にのめり込む夫を心配したマリーは、シャワーを浴びているハンクに、1人で悩まないでほしい私には相談して、と伝えます。

エルパソに行くのは嫌だったんでしょ?あんな目の前で仲間が爆弾で吹き飛ばされるような経験をしたら誰だってそう思う、と言い添えて。

ハンクはそこで怒りだして、俺が怖気ついたからエルパソの派遣を断ったと思っているのか?、と語り始め、大事なヤマがあるんだ、必死に捜査しているのにコケにしやがってハイゼンベルクのやつ、絶対なにかあるんだ!、と叫び立てます。

マリーは弱さを見せないハンクに呆れてその場からいなくなります。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

ハンクは周りから自分の恐怖心を見透かされるほど、怒りの感情を高め、自尊心を満たすために自分の強さを証明させようと躍起になり、ハイゼンベルクの捜査にもっと深くのめり込んでいきます。

そして幸か不幸か、そのようなハンクの狂気じみた捜査への執心がハイゼンベルクへの手がかりを少しづつ見つけていきます。

スカイラーが徐々にウォルターのことを理解する理由は?

5話の中では、スカイラーがウォルターのことを徐々に理解していく様が描かれていました。

きっかけはマリーからの電話です。

マリーは何も話してくれないハンクのことを心配してスカイラーに泣きながら相談をします。

ハンクが内側から壊れていくみたい。別人よ。人は死に直面すると変わるのかしら?ウォルターがそうであったように。

最後の言葉を聞いたスカイラーは、無意識にも自分の中にウォルターに対する同情心、理解の余地のようなものを見出そうとする心が芽生えていることに行き当たったのです。

スカイラーは犯罪を犯したウォルターを拒絶しました。

しかしウォルターは家から離れることができずに居座ります。

ジュニアに話すことのできないスカイラーはジュニアから嫌われ、夫を追い出そうとするためにテッドと不倫をして、ハンクたちにはそのすべてを当然話すことはできません。

まったく出口が見当たらないところに、マリーから「人は死に直面すると変わるのかしら?」という新しい気付きのようなものを受け取ります。

出口がなく、どうしようもなく孤独に苦しんでいたスカイラーには、”家族のためにした”ウォルターの犯罪を少し理解しようとする方へなびいていきます。

それしか出口が見つからないからです。

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ブレイキングバッド【シーズン3・5話】のネタバレ感想

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン3・5話】を視聴してみて、2つ印象に残るシーンがありました。(ネタバレ込み)

感想『印象に残るシーン』
  • 目覚めたウォルター
  • 椅子がおしりに貼り付くウォルター

目覚めたウォルター

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

5話の冒頭に、シーズン1の初めの頃のシーンが挿入されています。

生真面目な化学教師だったウォルターが麻ビジネスに手を染めようとしていることにジェシーは不可解さを感じます。

ウォルターにジェシーが理由を聞くも、ウォルターの答えは「目覚めたからさ」というシーン。

シーズン1のときは”家族のために”という動機しかまだ見えていませんでしたから、この言葉は単純に本当のことを言わないために濁した言葉だと思っていました。

だけど、シーズン3の5話までくると、ウォルターが麻薬ビジネスをする理由が、単純に”家族のために”という純粋な動悸に限るものではないことがよく分かっています。

そこにはもっと自分本位のものがあると。

それで再び、シーズン1のこのシーンの会話を見てみると、この「目覚めたからさ」という発言が本心を濁した言葉ではなく、本心そのものだったのではないかと思えてくるんです。

過去のシーンが初め見た時の印象とは別の様相を帯びてくる。

だから印象に残りました。

椅子がおしりに貼り付くウォルター

物語は徐々に血なまぐさい争いに発展していきそうな予感をたたえています。

一つ一つの描写がとてもシリアスに戦略的になる中で、生真面目さ故に傍から見ると滑稽なウォルターの姿は緊張感をほぐしてくれて見ていてまったく飽きません。

5話の中では、椅子がウォルターのおしりに貼り付くシーンでくすっと笑ってしまいました。

シリアスになればなるど、ユーモアはより有効になるんですね。

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