ブレイキングバッド【シーズン4・4話】のネタバレ解説&感想、あらすじ、キャストをまとめています!
文字通りブレイキングバッド【シーズン4・4話】のネタバレ解説&感想なので、まだ内容を知りたくない方は1のキャストだけ確認して本編をご覧ください。
また独自の着眼点に基づいた解説や感想になっているので、共感する部分や見解が異なる部分が混合してあるかと思いますが、純粋に一致や差異を楽しんでいただけたら幸いです!
※前話のネタバレ解説&感想からチェックしたい方はこちらからどうぞ。
ブレイキングバッド【シーズン4・4話】のキャスト
ブレイキングバッド【シーズン4・4話】の主なキャストは9人です。
※前話までのそれぞれのキャストの行動も簡単に書いています。
ウォルター・ホワイト
高校の化学教師。妻・スカイラーと子供・フリンとホリーを持つ一家の主。スカイラーと協力して、ボグダンを騙して洗車場の買収に成功する。
スカイラー・ホワイト
ウォルターの妻。子供が2人。マリーの姉。水質汚染を装い、営業停止を突きつけることでボグダンから洗車場を買収する。
ウォルター・ジュニア・ホワイト
ウォルターとスカイラーの子供。ウォルターと同じ学校に通う高校生。軽度の運動障害と脳性麻痺を抱えている。松葉杖を使って生活をしている。
ハンク・シュレイダー
マリーの夫。ウォルターの義理の弟。DEA(麻薬取締局)の捜査官。リハビリを続けるも、先が思いやられて苛立ちを募らせる。マリーに八つ当たりをしてしまう。ティムからゲイルのラボノートをもらう。
マリー・シュレイダー
スカイラーの妹。ハンクの妻。治療放射線技師として病院で勤務。ハンクの嫌味にストレスを溜めて盗難をしてしまう。
ジェシー・ピンクマン
ジャンキー。麻薬の売人。ウォルターの元教え子で麻薬ビジネスのパートナー。孤独感を紛らわすために家をクラブハウス状態にするも、集まる人達の質が悪く、退廃した生活に陥る。
ソウル・グッドマン
犯罪に強い弁護士。下品な冗談をまくしたてる口達者な男。ウォルターとスカイラーの作戦のために、信頼できる部下を提供する。
ガス・フリング
ジョスポジョスのオーナー。裏では麻薬ビジネスの元締め。ビクターを殺して以来、ウォルターとジェシーの前に姿を現さない。
マイク
用心棒。生活が退廃するジェシーを見張る。
ここから先はネタバレを含んだあらすじや独自の解説&感想になります。
本編を見る前に内容を知るのは嫌だ!と言う方は、本編をご覧になってからここから先をお読みください。
ブレイキングバッド【シーズン4・4話】のネタバレあらすじ
ブレイキングバッド【シーズン4・4話】のあらすじを確認しましょう。(ネタバレ込み)
無事ボグダンとの交渉を済ませたスカイラーは、さらなるつじつま合わせのために終日頭を巡らせる。ウォルターと共にギャンブルの更生施設に通い、ウォルターにカードゲームを練習をさせて万が一プレーを見せる機会が来ても不審に思われないようにする。マリーに誘われたディナーでハンクに打ち明けるための台本を作成して、2人で練習する。その夜、ディナーでは台本通りに話が最後まで進んでいったが、ウォルターはハンクに見せられたゲイルのDVDとラボノートのことが気になって上の空になる。食卓から離れて寝室に2人で座り、ハンクから遠回しにどこまで事情を把握しているのかを確認すると、ハンクはどうやらゲイルをハイゼンベルクと勘違いしてすべては終わったと思い込んでいるらしいことが分かる。翌日、ウォルターはジェシーの家に訪ねて、犯行当時の状況を事細かく聞こうとするも、ジェシーは何も思い出したくないためウォルターを追い出してしまう。ウォルターはゲイルとジェシーの接点にハンクが気が付いたら状況がかなり危うくなると心配してグッドマンに相談する。
一方、退廃するジェシーの生活を危険視するガスはマイクたちにジェシーを見張らせていた。マイクがジェシーの金を盗んだ男を殺すと脅して、規則通りの穏やかな生活に戻るようにジェシーに遠回しに伝えるも、ジェシーはそれをお見通しでまったく改善しようともしない。ますます退廃していくジェシーに危惧を抱いたマイクはガスにジェシーの様子を伝える。後日、マイクはジェシーを車で連れ去っていく。
ブレイキングバッド【シーズン4・4話】のネタバレ解説
ブレイキングバッド【シーズン4・4話】の解説ポイントはつあります。(ネタバレ込み)
※あくまで独自の解説です。
- ジェシーがウォルターを追い出した理由は?
- ジェシーがお金を盗まれても平気でいられる理由は?
ジェシーがウォルターを追い出した理由は?
引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」
4話で、ウォルターはハンクからゲイルのことを聞き出すと、犯行現場にジェシーにたどり着くような証拠を残していないのかを確認するために、ジェシーに会いに行って話を事細かに聞きます。
しかしジェシーは話の途中で、目を見開き顔を震わせながら黙り始め、部屋にいたホームレスたちにお金を渡してウォルターを追い出してもらいます。
ジェシーはゲイルを殺してから、想像以上の恐怖心に苛まれて孤独感を深めていたので、ゲイルを撃ち殺したあの時の記憶をまざまざと思い出したくはありません。
それから逃れるために、人を集めて大音量の音楽を流し、狂ったような生活をし始めています。
だからウォルターに事細かに質問されると、ゲイル殺害時の映像がありありと浮かんでしまい恐怖心に満たされてしまうので、一刻も早く排除したくてウォルターを追い出したんですね。
ジェシーがお金を盗まれても平気でいられる理由は?
引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」
その後、ジェシーの生活は荒れに荒れて、堕落の底にまで到達しそうになります。
ジェシーはクリスタルメスの製造前に部屋にいるホームレスの1人にピザを買ってくるように頼んでお金を渡してから家を出ました。
そして作業を終えて帰ってくると、太っちょがピザをむしゃむしゃ食べているのをぼんやりと見て、適当にスタイルのいい不健康な女を1人連れて、2階の寝室に行きます。
寝室に入ると、タンスにしまっていた大量の現金が一銭も残されていないのを目にします。
普通なら、盗まれたと勘付き、少しは動揺や焦りを見せながら犯人を見つけ出そうとするものですが、ジェシーはまるで取るに足らない出来事を見るように一瞥しただけで、そのまま女とベッドに座り、テレビゲームを始めます。
ジェシーは恐怖心・不安感が充満する孤独感から逃れようと人を集めて音を流して何も考えないような生活をしてきました。
すると、恐怖心や不安感が心に芽生える頻度や程度を抑えることには成功しますが、感覚そのものも鈍磨させていきます。
恐怖や不安を感じにくくなる代わりに他の感情も感じにくくなる、という現象が起こるんですね。
それに加えて、ジェシーはクリスタルメスの製造をしている限り、大量の現金収入を得られ続けるわけです。
なので、大量の現金を盗まれていても、鈍くなった感情は特に動くこともないうえに現金はすぐに貰えるので、ジェシーは平然としていられるんです。
ブレイキングバッド【シーズン4・4話】のネタバレ感想
ブレイキングバッド【シーズン4・4話】を視聴してみて、”ユーモラス”と”緊迫感”というそれぞれの意味合いで印象に残ったところが2つあります。(ネタバレ込み)
- 上の空になったウォルターが台本で指摘した箇所をそのまま話してしまうところ
- ウォルターとハンクがW.Wの正体について話すところ
上の空になったウォルターが台本で指摘した箇所をそのまま話してしまうところ
引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」
4話には、スカイラーの台本をもとにウォルターとスカイラーがハンクへ打ち明ける練習をするシーンがあります。
練習する最中、ウォルターは台本の中で自分がギャンブルに手を染めたことを”ひどくひどく恥じている”と告白する箇所に引っかかります。
私はこんな喋り方をしない、それに私は家族を養い続けている。恥じてはない、と。
スカイラーが、弱い面も悪い面もさらけ出すことが大事なのよ、となだめるように返答するも、ウォルターは、君は何かさらけ出しているかい?テッドと浮気したこととか、と言い返す始末。
あら、それなら化学教師がクリスタルメスを製造していることも書き加える?、とすかさず返答するスカイラーにウォルターは、息子に情けないと思われる、と頭を振って吐露します。
でも、”夫に冷たい最低な母親と思われるよりマシよ”というスカイラーの返答を聞くと、ウォルターは真剣に、すまない、すまない、とまっすぐスカイラーを見てゆっくり謝罪の言葉を繰り返して言います。
そして、これだ、と言って台本を修正していくのです。
引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」
しかし本番のディナーの日、ハンクの家に訪れたウォルターはゲイルのことを聞かされて、一気に意識がそのことに傾いてしまいます。
そして夕食の時にスカイラーが台本通りの告白をし、驚いたハンクがウォルターを見て隠し事がうまいなと言うと、ウォルターはゲイルのことで頭がいっぱいになって”ひどくひどく恥じている”と無意識に言って席を立つんです。
結局言っちゃったねウォルター、と思ってそこで僕は笑ってしまいました。こういうユーモラスなシーンが好きです。
ウォルターとハンクがW.Wの正体について話すところ
引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」
4話の中で一番緊迫感があったのは、ウォルターがゲイルのラボノートをめくり”W.Wへ”というメモを見ている横で、ハンクがW.Wのイニシャルに当てはまる人物を一人ひとりあげて、最後にウォルター・ホワイトと言ってウォルターと目を合わすところですよね。
ウォルターは両手をあげて、わお、逮捕するかい?と軽口で返しなんとか平然を装います。
引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」
ハンクはもちろん冗談のつもりで言っているのでただ笑って、すぐに”いったいW.Wとは誰なんだ”と頭の中で別の候補を探し始めます。
するとウォルターはすかさず別のページに記載されている詩を指し示して、ほら、ウォルト・ホイットマンだよ、とごまかします。
ハンクはお前はすごい頭脳だなと言って納得して、ウォルターは事なきを得ます。
今後、ハンクがウォルター=ハイゼンベルクと知ることがあったら、この日の出来事をゾッとしたような気持ちで思い返すことでしょうね。
このシーンはかなり見入ってしまいました。
