ブレイキングバッド【シーズン4・3話】解説&感想!あらすじやキャストも紹介(ネタバレ)

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ブレイキングバッド【シーズン4・3話】のネタバレ解説&感想、あらすじ、キャストをまとめています!

文字通りブレイキングバッド【シーズン4・3話】のネタバレ解説&感想なので、まだ内容を知りたくない方は1のキャストだけ確認して本編をご覧ください。

また独自の着眼点に基づいた解説や感想になっているので、共感する部分や見解が異なる部分が混合してあるかと思いますが、純粋に一致や差異を楽しんでいただけたら幸いです!

※前話のネタバレ解説&感想からチェックしたい方はこちらからどうぞ。

ブレイキングバッド【シーズン4・2話】ネタバレ解説&感想!

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ブレイキングバッド【シーズン4・3話】のキャスト

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン4・3話】の主なキャストは8人です。

※前話までのそれぞれのキャストの行動も簡単に書いています。

ウォルター・ホワイト

高校の化学教師。妻・スカイラーと子供・フリンとホリーを持つ一家の主。ガスを撃ち殺ろそうとするも、マイクに阻止される。そこでマイクを仲間にしようとするがボコボコにされてしまう。

スカイラー・ホワイト

ウォルターの妻。子供が2人。マリーの姉。ボグダンに買収の交渉をしにいくも、無下に断られて、怒りを覚える。

ハンク・シュレイダー

マリーの夫。ウォルターの義理の弟。DEA(麻薬取締局)の捜査官。リハビリの結果が出ると療法士に喜ぶような振りをするが、マリーにはあたりがきつい。ますます鉱物を購入していく。

マリー・シュレイダー

スカイラーの妹。ハンクの妻。治療放射線技師として病院で勤務。必死にポジティブにマイクのリハビリを支えようとするも、ハンクの責めるような態度にストレスを溜めて涙を浮かべてしまう。

ジェシー・ピンクマン

ジャンキー。麻薬の売人。ウォルターの元教え子で麻薬ビジネスのパートナー。静けさの中で1人でいることに耐えられなくなり、ジャンキーを大勢集めて馬鹿騒ぎをする。

ソウル・グッドマン

犯罪に強い弁護士。下品な冗談をまくしたてる口達者な男。スカイラーとウォルターに洗車場の買収を諦めさせて、自分の手配する会社の買収をしようとする。

ボグダン

洗車場のオーナー。スカイラーから買収の申し出を受けるが、ウォルターを根に持って破格の価格を要求する。

ティム・ロバーツ

ハンクの同僚の麻薬捜査官。たびたびハンクをサポートをする。

注意

ここから先はネタバレを含んだあらすじや独自の解説&感想になります。

本編を見る前に内容を知るのは嫌だ!と言う方は、本編をご覧になってからここから先をお読みください。

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ブレイキングバッド【シーズン4・3話】のネタバレあらすじ

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン4・3話】のあらすじを確認しましょう。(ネタバレ込み)

ネタバレあらすじ

 

口をきけば嫌味や不満をまくしたてるハンクにストレスを限界値まで溜めたスカイラーは、身なりをキレイに整えて、不動産めぐりを始める。マリーは、売出し中の家の内見をしている間、自分の素性を偽り、営業の女性や売り手に作り話を聞かせて注意を引こうとする。もともと抱えていた窃盗症も再発して、行く先々でこまごまとした物品を盗んでしまう。やがて、壁に飾ってあったスプーンがなくなっていることに気づいた不動産営業の女性が、マリーを疑い出し探し始める。彼女はある売出し中の家で、マリーが自分に語っていたのと別の身の上話を売り手にしているのを発見して、帰り際にマリーを引き止めて問い詰めます。そこで口論になった2人が、マリーのバッグを左右から引っ張り合ったため、バッグは破れて落ちてしまい中から様々な盗品が漏れてしまうことに。ハンクが手を回してくれたおかげで、マリーは訴えられずに済んだものの、家に帰るのが辛くてティムロバーツの前で堰を切ったように涙を流してしまう。後日、マリーに事情を聞いて心配をしたのか、ティムロバーツはシュレイダー家に訪れて、ハンクにゲイルが残したラボノートを手渡し、個人的に解明に協力してほしいと依頼をする。ハンクはティムの気遣いを察して、慈善事業のつもりなら辞めてほしいと暗に非協力の姿勢を見せてラボノートをテーブルの上に放っておくも、その夜ラボノートに手を伸ばしページをめくる。

 

一方、マイクにガスの暗殺を阻止されて、しかも地下製造所の監視カメラが自分の動きに合わせて動かされているのを見たウォルターはなすすべもなく苛立ちを募らせるばかりだった。そんなことはつゆ知らず、スカイラーは洗車場の買収について話し合あうためにウォルターの家に訪れる。ウォルターの左目のあざを見て驚き、事情を説明してもらおうと問い詰めるも、ウォルターからはバーで仲間と口喧嘩したとしか説明されない。ウォルターの身に危険が差し迫っていることを恐れたスカイラーは警察に自白することを提案するが、ウォルターは認めず、今は誤解がとけてお互いの立場を把握したから大丈夫だと伝える。これ以上言ってもらちが明かないと判断したウォルターは、スカイラーに洗車場の買収について話を進めようと提案する。2人がグッドマンを呼び、3人で話し合った結果、ボグダンが断れない状況を作り上げて買収することに。スカイラーは水質汚染を偽装して営業停止を突きつけることを思いつき、作戦が功を奏して見事にもともとの買値よりも低い金額で洗車場を購入することに成功する。

 

他方、ジェシーは日を追うごとに孤独感を深め、生活が退廃していっていた。狂ったようにゴーカートをし、帰ると狂った人間が狂ったように好き放題散らかす部屋のソファーに腰を下ろして安心感を覚えていた。

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ブレイキングバッド【シーズン4・3話】のネタバレ解説

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン4・3話】の解説ポイントは2つあります。(ネタバレ込み)

※あくまで独自の解説です。

解説のポイント
  • マリーが作り話や窃盗をする理由は?
  • ジェシーがウォルターをゴーカートに誘った理由は?

マリーが作り話や窃盗をする理由は?

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

3話では、ハンクの嫌味にストレスを溜めきったマリーが様々な売出し中の家の内見を巡り、適当に作り話をこしらえて盗みまで犯してしまいます。

マリーはハンクを少しでも励ますために僅かなリハビリの成果でも大きな希望があるとポジティブに振る舞ってきました。

にもかかわらず、ハンクはまるでマリーのそのような振る舞いに神経を逆撫でるようにマリーに嫌味を言い続けます。

ハンクとしては歩行すらままならない今の自分の状況をうまく呑み込めず、大げさに希望を言葉にするマリーが逆に苛立たしいのでしょう。

しかしマリーは自分が一生懸命に明るく振る舞っているのに、自分が疎ましく扱われていることに耐えられません。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

そこでマリーは家を出て、自分の話を批判なく無条件に聞いてくれる人々のいる不動産の内見を巡り、作り話を通して共感や同情を集めて、自分の存在を実感しようとするのです。

また頭の中の空想を満たすようにして細々とした物品を盗み出して、偽りの方法で心を満たしていくのです。

自分の存在が批判され軽んじられていることに耐えられないマリーは作り話や盗みをして自尊心を満たそうとします。

ジェシーがウォルターをゴーカートに誘った理由は?

3話には、地下製造所のロッカーで着替えている最中にジェシーがウォルターをゴーカートに誘うシーンがあります。

ジェシーが何か目的がなくウォルターを遊びに誘うのはかなり珍しいです。

ジェシーはその前に自宅をクラブのように仕立てて、スキニー・ピートやらバッジャーやらと夜通し馬鹿騒ぎをしていましたが、疲れ果てたジャンキーたちが帰ってしまったので、再び孤独になります。

しかし静けさの中で一人ぼっちだとジェシーは思い出したくないことを思い出して苦しんでしまうので、できるだけ人肌のある場所に身を沈めたくてなりません。

さっきまでいたジャンキーたちはしばらく遊びにこないし、アンドレアとはもう会えないし、家族とは絶縁状態であるジェシーに残された人間関係はウォルターだけです。

そこでジェシーは孤独感をどうしても打ち消したいために、ウォルターをゴーカートに誘うのです。

しかしあいにくウォルターはガスのことで頭がいっぱいでジェシーにかまっている暇がありません。

ジェシーは1人で狂ったようにゴーカートをしたあと家に帰ると、より質の悪い退廃した人々が好き勝手に殴り合ったり、交わり合ったり、壁に落書きしたりしています。

それでもジェシーはそんな治安の悪い中でも安心したようにソファーに座るのです。

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ブレイキングバッド【シーズン4・3話】のネタバレ感想

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン4・3話】を視聴してみて、印象に残ったところが2つあります。(ネタバレ込み)

感想『印象に残ったところ』
  • ティムの気遣いに嫌味を言うもラボノートを気にするハンク
  • 共犯者とし有能なスカイラー

ティムの気遣いに嫌味を言うもラボノートを気にするハンク

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

マリーの盗難を知ったハンクは同僚のティムに連絡をして何とか事を収めてもらいます。

ティムは警察署のソファーに座るマリーに、相手側は訴えないそうだ、と伝えると、マリーは強気に、そう、ならこっちも訴えないわ、と返します。

ティムはマリーに家に帰ろうと言うも、マリーは動かず、じばらくすると堰を切ったように泣きじゃくります。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

おそらくその時にティムはマリーから聞いてハンクの状況を知ったのでしょう。

後日、ティムはシュレーダー家に訪れて、ハンクに個人的に捜査の協力を依頼します。

ゲイルのラボノートで何か分かることがあったら教えてほしいと。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

プライドの高いハンクはティムの余計な気遣いを無下にしようとするも、夜中1人でこっそりラボノートをめくります。

マリーの起こした問題から流れるように再びハンクのもとへハイゼンベルクの捜査の鍵が行き着くこの描写の連なりに感心してしまいます。

共犯者として有能なスカイラー

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

3話では、ボグダンにウォルターを侮辱され、自分を蔑まれたことを根に持ち、意地でも洗車場を買収しようとするスカイラーの執着心が、非合法的な巧みな交渉を促し、見事もともとの買値より低い金額での買収を成功させます。

スカイラーははじめウォルターのメス製造を知った時には明らかに拒絶感をあらわにしていたのですが、今となっては優秀な共犯者に様変わりしてしまいました。

想像力に富み、筋書きから逸脱する細部を目ざとく見つける観察力があり、相手の心理を読む交渉力のあるスカイラーが今後どのようにウォルターの犯罪に関わっていくのか楽しみになりました。

もちろん、できればスカイラーには事の深刻さに気づいてもらい、自ら警察に告白してほしいと僕は思っていますが。

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