ブレイキングバッド【シーズン3・12話】のネタバレ解説&感想、あらすじ、キャストをまとめています!
文字通りブレイキングバッド【シーズン3・12話】のネタバレ解説&感想なので、まだ内容を知りたくない方は1のキャストだけ確認して本編をご覧ください。
また独自の着眼点に基づいた解説や感想になっているので、共感する部分や見解が異なる部分が混合してあるかと思いますが、純粋に一致や差異を楽しんでいただけたら幸いです!
※前話のネタバレ解説&感想からチェックしたい方はこちらからどうぞ。
ブレイキングバッド【シーズン3・11話】ネタバレ解説&感想!
ブレイキングバッド【シーズン3・12話】のキャスト
ブレイキングバッド【シーズン3・12話】の主なキャストは9人です。
※前話までのそれぞれのキャストの行動も簡単に書いています。
ウォルター・ホワイト
高校の化学教師。妻・スカイラーと子供・フリンとホリーを持つ一家の主。スカイラーに資金洗浄のためボグダンの経営する洗車場を買うことを提案される。スカイラーがまだ離婚届を提出していないことを知る。
スカイラー・ホワイト
ウォルターの妻。子供が2人。マリーの姉。ウォルターに洗車場を購入して、自ら経営者になることを提案する。
ウォルター・ジュニア・ホワイト
ウォルターとスカイラーの子供。ウォルターと同じ学校に通う高校生。軽度の運動障害と脳性麻痺を抱えている。松葉杖を使って生活をしている。車の仮免許を取り、両親に新しい車の購入を検討してもらうように促す。
ハンク・シュレイダー
マリーの夫。ウォルターの義理の弟。DEA(麻薬取締局)の捜査官。歩行のリハビリを始めるも、あまりの苦痛になかなか前向きに続けられない。
マリー・シュレイダー
スカイラーの妹。ハンクの妻。治療放射線技師として病院で勤務。ハンクのリハビリをそばで懸命にサポートする。法外な治療費をスカイラーに肩代わりしてもらう。
ジェシー・ピンクマン
ジャンキー。麻薬の売人。ウォルターの元教え子で麻薬ビジネスのパートナー。麻薬を売りつけるためにアンドレアに接近するも、子供がいることを知り辞める。アンドレアの弟がコンボを射殺した犯人だと知る。
ソウル・グッドマン
犯罪に強い弁護士。下品な冗談をまくしたてる口達者な男。ウォルターに資金洗浄のためのゲーム会社を紹介するも、スカイラーにより拒否される。
ガス・フリング
ジョスポジョスのオーナー。裏では麻薬ビジネスの元締め。ウォルターを家の食事に招き、麻薬ビジネスをする上での助言を与える。
マイク
用心棒。ガスにジェシーを利用するように入れ知恵して以来の登場。
ここから先はネタバレを含んだあらすじや独自の解説&感想になります。
本編を見る前に内容を知るのは嫌だ!と言う方は、本編をご覧になってからここから先をお読みください。
ブレイキングバッド【シーズン3・12話】のネタバレあらすじ
ブレイキングバッド【シーズン3・12話】のあらすじを確認しましょう。(ネタバレ込み)
アンドレアの弟を利用してコンボを射殺した2人の男に復讐をするために、ジェシーはウォルターに協力を仰ぐが、ウォルターはリスクの高さに申し出を拒否し、ジェシーの考えを改めさせようとする。しかし1人でも事を成そうとするジェシーの決意に揺らぎがないのをみてとり、ウォルターはガスにそのことを伝える。そんなことはつゆ知らず、ジェシーはウェンディに頼み込んで、2人の男にハンバーガーにリシンを混ぜたものを届けさせようとしていたが、寸前のところでマイクに取り押さえられてガスのもとに連行されてしまう。ガスを仲介人としてジェシーと2人の男の間に和解が成立させられるも、ジェシーは帰宅後、アンドレアの弟が殺処分されたのを知って復讐心を爆発させ、衝動的な殺人へと駆り立てられる。ギャングによる子供殺害のニュースを見たウォルターはすべてを悟り、車で急いでジェシーのもとへ向かう。
一方、グッドマンとの話し合いで、ウォルターの人生と趣味趣向に合致しないゲーム会社を買収することに不自然さを覚えたスカイラーは、ウォルターが4年間アルバイトをしていた洗車場を買収することで話を進めていた。スカイラーは自分が経営者になることが最も説得力のある筋書きになると力説してウォルターを説き伏せようとする。ウォルターはその筋書きでは夫婦が別居をしているのは不自然だと指摘して、スカイラーに週に4日間、夕食をともにすること、合鍵を渡すことを納得させる。
他方、ハンクの治療は病院で続けられるも、マリーは退院を所望していた。ハンクは頑なに歩けるようになるまでは病院にいると言い張っていたが、マリーとの賭けに負けて退院を余儀なくされる。
ブレイキングバッド【シーズン3・12話】のネタバレ解説
ブレイキングバッド【シーズン3・12話】の解説ポイントは2つあります。(ネタバレ込み)
※あくまで独自の解説です。
- 完全に共犯者となったスカイラーの気持ちの変化の理由は?
- ウォルターが殺人を犯してまでジェシーを守った理由は?
完全に共犯者となったスカイラーの気持ちの変化の理由は?
引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」
12話では、ウォルターがギャンブルで大金を稼いだ話をでっち上げたスカイラーが、今度は資金洗浄のために洗車場を買収するように自ら提案し、自分自身が経営者になると言い張るところまできてしまいました。
スカイラーはウォルターの犯罪を知った当初、完全にウォルターを拒絶して別居を申し出ました。
しかしウォルターのゴリ押しで家に居座られ、スカイラーは警察を呼びつけるもウォルターの犯罪を話すことができずに泣き寝入りして、共同生活を再開させました。
その間、テッドと不倫をしたりしてなんとかウォルターを追い出そうとするスカイラーでしたが、ウォルターはそれでも頑なに家に居座り寝食を続けます。
しかし、マリーから電話を受けた時に言われた、人は死に直面すると変わってしまうのかしら?という問いかけにハッとして以来、スカイラーはそれまで頑なに拒否していたウォルターへの態度を緩めます。
ガスの説得で再びメスの製造を開始したウォルターが離婚届にサインをしても、それを提出せずに手元に持ち続けている始末です。
そしてハンクの襲撃を受けて、ウォルターに原因があるのを悟ったスカイラーは見過ごすことができない責任感からウォルターの稼いだお金で援助することを決めます。
これまでのスカイラーの行動を振り返ると、
- ウォルターを追い出すための選択肢を取る
- でもどの選択肢をとってもウォルターを追い出せない
- でも犯罪を打ち明けることもできない
- どうしていいかわからず出口が見つからない
- 犯罪を告白できず、ウォルターがいなくならないなら、ウォルターへの見方を変えるしかない
- 家族のためにという言葉を思い出してすこし歩み寄ろうとする
- そしてハンクの命が狙われたのはウォルターが原因だと悟る
- 責任感からお金を援助する
- ウォルターと協力せざるを得ない
- 無知な愚妻より犯罪者の方がマシだと思い込む
といった具合にスカイラーの心と行動は変化していきました。
これまでにスカイラーは、ウォルターの犯罪を告白してすべてを終わらせられる場面をいくつか通過してきました。
でも終わらせることはせずに、共犯者になることを選んだこのスカイラーの変化は「スカイラー自身が真実を明らかにしたときの痛みや苦しみに耐えられるほど強くはなかった」という理由によるのかもしれません。
真実を隠す方、隠す方に向かった結果、周りを想像以上に巻き込み、ウォルター側の考え方・見え方に自分の考え方・見え方を同化しなくてはならなくなったのだと思います。
ウォルターが殺人を犯してまでジェシーを守った理由は?
引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※ガスが子供を利用していることを許せないジェシー
12話で、ジェシーはアンドレアの弟が殺されたのを知ると、2人の男に復讐をしに行きます。
子供殺害のニュースを見てジェシーの行動を予測したウォルターが間一髪、車で現場に到着して2人を轢き倒し、まだ息のある1人を銃殺します。
ここで初めてウォルターは正当防衛で殺すのでもなく、見殺しでもなく、自分の意志で殺人を犯すことになります。
ウォルターにとってジェシーは紛れもなく息子同然の存在になっています。
息子の命を守るために、息子に殺人者になってほしくないために、相手を殺したというのがウォルターの本音でしょう。
もしここでウォルターが巡り巡って自分の立場が危うくなるからという理由で、ジェシーに殺害をさせるのを防いだとしたら、おかしな話です。
それだったら、ジェシーのもとに行かずに、十分取り計らったにも関わらず、ジェシーが身勝手にガスの仲間を殺したと見限って、処分してもらった方がウォルターの立場は安全です。
引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※生き残りの1人を射殺するウォルターを見るジェシー
それなのに代わりに殺人を犯すのは、やはりジェシーの死と殺人を防ぐためでしょう。
しかし逆にウォルターが殺人犯になるので、ウォルターはもうもとには引き返せないことになります。
ブレイキングバッド【シーズン3・12話】のネタバレ感想
ブレイキングバッド【シーズン3・12話】を視聴してみて、思わず声をあげて笑ってしまったシーンが1つありました。(ネタバレ込み)
- ハンクが退院した理由
ハンクが退院した理由
引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※ハンクと賭けをしようとするマリー
12話では頑なに退院を拒否していたハンクでしたが、マリーにある賭けを提案されたことで状況が一気に変わります。
その賭けは、一分以内にマリーがハンクのあそこを勃たせることができれば退院するといった下品な賭けです。笑
ハンクはろくに下半身を動かすことができないので、当然あそこも何も反応しないだろうとたかをくくっていましたが、マリーのマジックハンドにより即敗北。
引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※マリーの賭けに負けて退院するハンク
次のシーンで荷物の入ったダンボールを膝に抱えて、表情を硬く身を縮めて車椅子に座って病室から出るハンクを見たときは面白くて笑っちゃいました。
下ネタですがこういうユーモラスなシーンが挿入されるところが好きです。
