ブレイキングバッド【シーズン4・1話】解説&感想!あらすじやキャストも紹介(ネタバレ)

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ブレイキングバッド【シーズン4・1話】のネタバレ解説&感想、あらすじ、キャストをまとめています!

文字通りブレイキングバッド【シーズン4・1話】のネタバレ解説&感想なので、まだ内容を知りたくない方は1のキャストだけ確認して本編をご覧ください。

また独自の着眼点に基づいた解説や感想になっているので、共感する部分や見解が異なる部分が混合してあるかと思いますが、純粋に一致や差異を楽しんでいただけたら幸いです!

※前話のネタバレ解説&感想からチェックしたい方はこちらからどうぞ。

ブレイキングバッド【シーズン3・13話】ネタバレ解説&感想!

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ブレイキングバッド【シーズン4・1話】のキャスト

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン4・1話】の主なキャストは10人です。

※前話までのそれぞれのキャストの行動も簡単に書いています。

ウォルター・ホワイト

高校の化学教師。妻・スカイラーと子供・フリンとホリーを持つ一家の主。身の安全を確保しようと、ジェシーと協力して、ゲイルを暗殺する。

スカイラー・ホワイト

ウォルターの妻。子供が2人。マリーの姉。筋書きの説得力を高めるために、週4日ほどウォルターを家に招き、夕食を共にする。

ウォルター・ジュニア・ホワイト

ウォルターとスカイラーの子供。ウォルターと同じ学校に通う高校生。軽度の運動障害と脳性麻痺を抱えている。松葉杖を使って生活をしている。ウォルターが頻繁に夕食に顔を出すようになって嬉しい。

ハンク・シュレイダー

マリーの夫。ウォルターの義理の弟。DEA(麻薬取締局)の捜査官。再び歩行できるようになるため、自宅でリハビリ訓練をしている。

マリー・シュレイダー

スカイラーの妹。ハンクの妻。治療放射線技師として病院で勤務。ハンクのリハビリを影で支える。

ジェシー・ピンクマン

ジャンキー。麻薬の売人。ウォルターの元教え子で麻薬ビジネスのパートナー。ガスから身を隠して、ウォルターからゲイル暗殺の提案をされるもあまり前向きになれなかったが、ウォルターが捕まったことを受けて仕方なくゲイルに発泡する。

ソウル・グッドマン

犯罪に強い弁護士。下品な冗談をまくしたてる口達者な男。ジェシーの身の隠し場所を提供して、マイクに嘘の情報を与える。

ガス・フリング

ジョスポジョスのオーナー。裏では麻薬ビジネスの元締め。ジェシーとウォルターの抹殺を画策する。

マイク

用心棒。ジェシーの居場所をグッドマンに吐かせる。ウォルターを殺すために、クリーニング工場に連れてきて銃を向ける。

ゲイル・ベティカー

ウォルターの新しい助手。ジェシーに射殺される。

注意

ここから先はネタバレを含んだあらすじや独自の解説&感想になります。

本編を見る前に内容を知るのは嫌だ!と言う方は、本編をご覧になってからここから先をお読みください。

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ブレイキングバッド【シーズン4・1話】のネタバレあらすじ

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン4・1話】のあらすじを確認しましょう。(ネタバレ込み)

あらすじ

 

ゲイルの暗殺に成功したウォルターとジェシーは、マイクとビクターによって地下製造所に押し込められる。ガスの到着を待つ最中に、ウォルターが作業開始予定時刻に近づいたことを指摘し、メスを作らせてほしい提案するも、ビクターはそれを無視し、記憶を頼りに自らメスを製造し始める。ガスは到着すると、一言も発せず黙々と階段を降りて、汚れてもいい作業服に着替える。その間、ウォルターが必死に自分を殺したら多くの損が出ると命乞いをまくしたてるも、ガスはそれには一切反応しない。着替い終えたガスは、カッターを片手にウォルターとジェシーの前に立ち止まる。そして後ろに立つビクターの首を切り、大量出血させて殺してしまう。足元に血まみれのビクターがどすんと倒れて、ウォルターとジェシーが怯えるように死体を眺めている間に、ガスは浴びた血を洗い流して、もとのスーツに着替え、ゆっくりと階段を上がっていく。そして最後に一言、仕事に戻れ、と言い渡して部屋から出ていく。

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ブレイキングバッド【シーズン4・1話】のネタバレ解説

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン4・1話】の解説ポイントは3つあります。(ネタバレ込み)

※あくまで独自の解説です。

解説のポイント
  • ゲイルがガスにウォルターを引き入れることを説得して、そのウォルターにゲイルが殺される
  • ガスがビクターを殺した理由は?
  • ジェシーは放心状態から開き直る

ゲイルがガスにウォルターを引き入れることを説得して、そのウォルターにゲイルが殺される

シーズン4の1話の冒頭は、ゲイルが地下製造所に届けられた化学設備の荷ほどきをしているシーンです。

そこにガスが訪れて、多大な費用をかけてメスを製造する上で必要な化学器具を一通り揃えたことをゲイルはガスに感謝をします。

そこでゲイルはあっと思い出したように、以前ガスから受け取ったブルー・メスの純度がかなり高いことを伝えます。

もしこれが競争相手のものなら、対抗はかなり難しい、と。

ガスはそれに対して大丈夫、競争相手はいないと返しますが、ゲイルはすかさず、このブルー・メスが化学的にいかにすごいものなのかを語り始めます。

僕が作ればがんばっても96%くらいの純度です。でもこのブツは99%を超えているかもしれません。この3%を大差ないと判断するかもしれませんが、実はものすごい違いです。

そして化学者として、ここまでの高純度のメスを作る人物を知りたいと言います。

ガスは、君と同じ化学者だ、でもプロではない、彼と取引をすれば余計な心配が増える、とこたえます。

でもブツは最高です、とすぐに返すゲイルは、ここの施設の化学器具はどれも一級品で多大な費用がかかっている、だから分かります、あなたが最高のものを求めると、とまっすぐな目をガスに向けて言い渡します。

その後、ガスはウォルターと取引をしました。

そしてウォルターはガスの予想通り心配事を増やし、手に負えないと判断したガスはウォルターを殺そうとしますが、かえってウォルターにゲイルを殺されてしまいます。

化学者としての尊敬の念から、ゲイルがガスにウォルターと取引をするように説得した結果、ゲイルはそのウォルターに殺されてしまう。

とてもやりきれない思いを抱かせるこの一連の出来事に、人間の営みの“暗い業”のようなものを感じてなりませんね。

ガスがビクターを殺した理由は?

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※怒りの表情でウォルターとジェシーを見下ろすガス

ウォルターとジェシーにゲイルが殺されたことを知ったガスは、地下製造所に向かい、2人の目の前でビクターの首を切ります。

ガスは怒りの面持ちでウォルターたちを睨みつけますが、ウォルターの意図通り多額の投資をした地下製造所の稼働を今更ストップすることはできず、2人の命を奪うことはできません。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※勝手にメスの製造を始めるビクター

しかし、事の問題の落とし所を見つけなくては気がすまないガスは、

  • ゲイルの死体現場で顔を見られた
  • 勝手にメスの製造を始めて材料を無駄にした

という2つの理由からビクターを殺してしまいます。

ジェシーは放心状態から開き直る

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※放心状態のジェシー

ジェシーは地下製造所に座らせられている間、ずっと放心状態でした。

しかしガスが来て、仲間のビクターの首を切るのを目の当たりにして、みるみる怒りにも似た表情へと変わっていきます。

その後、地下製造所から開放されたウォルターとジェシーはレストランで食事をしながら、今後どうするのかを話し合います。

ウォルターが、今後ガスは化学者を探しだして機会があれば私達を殺すだろう、だから次の策を考えなくてはいけない、と言うのに対して、

ジェシーは、口の固い化学者はそうそう見つからない、と返し、せいぜい頑張れや、ゲイルが死んでがっかりだろうな、と少し鼻で笑いながら言い加えます。

その鼻で笑った音を聞いたウォルターは伏せていた頭を持ち上げて、ジェシーの表情を覗き込むように見ます。

おそらく放心状態から急に開き直ったような態度に変わったジェシーに少し驚いたのでしょう。

ジェシーはそんなウォルターを見て、ガスと俺達の意見は一致している、と言い、お前たちは殺せないがこの先生き地獄だぞ、と言い渡します。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※ガスがビクターの首を切るのを見てハッとするジェシー

ジェシーのゲイルを殺してしまったことに対する自責の念は、自分の仲間を殺すガスの極悪非道っぷりを目の前にしたことにより、相対化されて弱まりました。

そしてどうせオレはもう悪党に代わりはないんだという開き直りを促してしまうのです。

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ブレイキングバッド【シーズン4・1話】のネタバレ感想

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン4・1話】を視聴してみて、細かい部分で2つ印象に残ったところがありました。(ネタバレ込み)

感想『印象に残るところ』
  • ハンクの治療を支えるマリーの心に溜まるストレス
  • ズボンがずり落ちるウォルターの滑稽さ

ハンクの治療を支えるマリーの心に溜まるストレス

1話には、マリーがホワイト家からの帰りに、自宅の駐車場に車をとめて、すぐに出ていかずに神妙な面持ちのまま数秒、車内で何か心の切り替えをしているようなシーンがあります。

数秒後、マリーは車を出て自宅に入りハンクの寝室に顔を出すと、明るく今日の成果を聞き出しハンクを元気づけようとしますが、

それに対してハンクは自分の今の状況に不満たらたらで、わずかな成果を素晴らしい達成のように言うマリーに対してネガティブなことをたくさん言い回します。

ここで僕は、そうか、マリーはマリーでリハビリに後ろ向きなハンクのサポートをすることにストレスを溜めているんだな、だから車の中でいったん気持ちを切り替える必要があったんだな、と分かったんです。

車内で神妙な顔をしていたのはこういうことだったんだと。

こういう本筋とはあまり関係ないキャラクターの情景も細かく描写してくる点に感心してしまいます。

ズボンがずり落ちるウォルターの滑稽さ

それとブレイキングバッドといったら、たびたび挿入されるウォルターの滑稽なシーンです。

1話では、ガスが仲間のビクターの首を切り、無残に殺すシーンがあるため、見ていてとてもシリアスな心持ちになるのですが、

最後の白いジーパン?がずり落ちるのを片手で持ち上げながら真剣な表情で今後の策を練るウォルターの佇まいを見ると、くすっと笑ってしまい、緊張のシーンの連続で凝り固まった心がほどけていくように感じます。

ユーモラスな描写の挿入が絶妙だなあと感心しました。

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