ブレイキングバッド【シーズン3・11話】解説&感想!キャストやあらすじも紹介(ネタバレ)

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ブレイキングバッド【シーズン3・11話】のネタバレ解説&感想、キャスト、あらすじをまとめています!

文字通りブレイキングバッド【シーズン3・11話】のネタバレ解説&感想なので、まだ内容を知りたくない方は1.2のキャストとあらすじだけ確認して本編をご覧ください。

また独自の着眼点に基づいた解説や感想になっているので、共感する部分や見解が異なる部分が混合してあるかと思いますが、純粋に一致や差異を楽しんでいただけたら幸いです!

※前話のネタバレ解説&感想からチェックしたい方はこちらからどうぞ。

ブレイキングバッド【シーズン3・10話】ネタバレ解説&感想!

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ブレイキングバッド【シーズン3・11話】のキャスト

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン3・11話】の主なキャストは8人です。

※前話までのそれぞれのキャストの行動も簡単に書いています。

ウォルター・ホワイト

高校の化学教師。妻・スカイラーと子供・フリンとホリーを持つ一家の主。ガスの恐ろしい手腕、麻薬カルテルの暗殺を前に事の危険性の大きさを思い知る。恐怖、後悔、反省、謝罪の気持ちを通り抜けるも、最後は自分を受け入れる。

スカイラー・ホワイト

ウォルターの妻。子供が2人。マリーの姉。ウォルターの稼いだお金をハンクの治療費に当てるために、ギャンブルで稼いだと嘘の物語をマリーに話す。

ハンク・シュレイダー

マリーの夫。ウォルターの義理の弟。DEA(麻薬取締局)の捜査官。麻薬カルテルに襲撃されて重症を負うも、一命を取り留める。

マリー・シュレイダー

スカイラーの妹。ハンクの妻。治療放射線技師として病院で勤務。保険適用外の最高の治療をハンクに施そうとするもお金が足りない。

ジェシー・ピンクマン

ジャンキー。麻薬の売人。ウォルターの元教え子で麻薬ビジネスのパートナー。ウォルターにメスの余剰分をくすねていることをバレるも白を切り続ける。

ソウル・グッドマン

犯罪に強い弁護士。下品な冗談をまくしたてる口達者な男。ウォルターの資金洗浄のため、レーザー会社に投資をしようとする。

ガス・フリング

ジョスポジョスのオーナー。裏では麻薬ビジネスの元締め。ウォルターを家に招待する。

アンドレア

ジェシーの通う集団セラピーの参加者。

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ブレイキングバッド【シーズン3・11話】のあらすじ

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン3・11話】のあらすじを確認しましょう。

あらすじ

 

ガスのもとでクリスタルメスの製造を続けるウォルターは、稼いだ金を資金洗浄するためにグッドマンに紹介された会社に投資しようとするが、スカイラーが信用できずに投資する会社をボグダンの洗車場にしようと提案する。スカイラーの提案をウォルターはグッドマンに話すも、非合法の資金を調達することを口を割らずにいられる経営者がいなくては無理だと指摘を受ける。ウォルターがその指摘を伝えると、スカイラーはさらに大胆な提案をすることに。

 

一方、ジェシーはくすねた分のメスを売買するために集団セラピーに入りこむも、仲間のスキニー・ピートとバッジャーがなかなかメスをさばかないのを見て、苛立ちを覚える。そこで自らメスを売ろうと新しい参加者のアンドレアに接近することになる。アンドレアとの出会いが、ジェシーの過去の事件の真相を明らかにして、ジェシーの憎しみを駆り立てることになる。

注意

ここから先はネタバレを含んだ独自の解説や感想になります。

本編を見る前に内容を知るのは嫌だ!と言う方は、本編をご覧になってからここから先をお読みください。

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ブレイキングバッド【シーズン3・11話】のネタバレ解説

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン3・11話】の解説ポイントは2つあります。(ネタバレ込み)

※あくまで独自の解説です。

解説のポイント
  • プライドの高いハンクの苛立ち
  • ガスがウォルターを招待した理由は?

プライドの高いハンクの苛立ち

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

11話では、手術が無事に成功したハンクが足の神経も回復しつつある中で、リハビリ訓練を開始します。

様々な医療器具のもとマリーが求めた最高の療法士のサポートを受けながら、歩行訓練を始めるハンクですが、あまりの苦痛ですぐに中断します。

マリー、ジュニア、スカイラーが見ている前でこんな姿を見てほしくないハンクは苛立たしげに、みんなの退出を促します。

その後もハンクは、マリーが医者から退院の許可をもらったことを明るく知らせに来た時も、腹立たしさを表してはねのきます。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

どうせ医者はベッドを1つ空けたいんだろう?そうはいかない。オレは歩行できるようになるまで病院にいる。なに?オレの部屋に同じ医療設備を整えただと?勝手なことをするな。すぐに返せ。

とまくし立てます。

ハンクはジェシーの顔面を殴りつけたあとに、トゥコを撃ち倒して以来自分がおかしくなったことを自覚して反省しました。

恐怖心が増大して、自尊心を守るために必要以上に捜査にのめり込み傲慢になっていった、と。

今回、歩行が危うくなるほどの重症を患い、みんなから憐れみの目で見られ、リハビリ訓練に苦痛を覚え、弱々しい自分を感じたハンクは、再び自尊心が脅かされているのを感じ、苛立ちを覚えるのです。

ガスがウォルターを招待した理由は?

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

11話の中盤に、ウォルターがガスの家に招待されるシーンがあります。

2人は、ガスが子供の頃から慣れ親しんでいるチリ料理を作り、テーブルに対座して出来上がった夕食を食べます。

夕食中、ガスは記憶と感覚のつながりには本当に驚かされるというささいな話をします。

材料の時点では全く思い出しもしないのに、料理という形を取るとありありと過去の記憶が頭に思い浮かぶ、と。

それに対してウォルターは、それは海馬の働きによるものだ、と解説を始めます。

海馬に感覚が伝わると、そこにあるニューロンが信号を発して、普段は眠っている記憶の保管場所に送る、と。

ウォルターは生物学の知識が廃れてしまったので詳しい解説はできないと謙遜するも、ガスは興味深げにウォルターの解説を聞きます。

そして一通りささいな知的な会話が終わると、ガスは何か悩みがあるなら相談に乗るとウォルターに言います。

私も始めた頃は間違いを何回も犯した。認めたくはないが、助言が欲しかった。こういう生活をするときついことが多いからね。裕福な人間は学ばなくてはいけない。貧乏には誰だってなれるのだから、と続けて。

それを聞いたウォルターは言われたとおり助言を求めると、ガスは、間違いを繰り返すな、とアドバイスします。

ガスにとってウォルターは良質なクリスタルメスを製造できる頭のいい貴重な人材です。

しかし同時にそれは自分の管理下から逃れて自分の利益を損ねる人物になりうる危険性を秘めていることにもなります。

しかも今回、ガスの指示で暗殺の標的がハンクに向けられたことをウォルターは見破っているので、ウォルターが自分のことを警戒しているとガスは考えるでしょう。

ウォルターが危険な存在になれば、ガスはウォルターを始末しなければいけません。

それはガスにとってもあまりハッピーなことではありません。

さらにウォルターは一度、義理の弟のハンクがDEAであることを隠すために嘘をついたことを、ガスは覚えています。

だからガスはここでウォルターの警戒心を解くために、また釘を刺すつもりで、ウォルターを家に招待して夕食を共にして打ち解けようとし、助言という形で間違いを繰り返すなというメッセージを送ったのです。

君は安全を保証された有効なビジネスパートナーだ、間違いを繰り返さない限り、と。

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ブレイキングバッド【シーズン3・11話】のネタバレ感想

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン3・11話】を視聴してみて、ジェシーの心の変化が大きかった回だったなと感じました。

それでジェシーにまつわるシーンで2つ印象に残ったことがあります。(ネタバレ込み)

感想『印象に残ったこと』
  • ジョージア・オキーフの芸術魂
  • ジェシーの憎しみに満ちた怒りの表情

ジョージア・オキーフの芸術魂

11話の冒頭に、ジェシーとジェーンがジョージア・オキーフの美術展を鑑賞するシーンがあります。

2人が見ている作品は、ドアを題材にした絵画です。

ジェシーはジョージア・オキーフはどうして何度も何度も同じドアを書くのか?とジェーンにたずねます。

ジェシーの疑問に対して、ジェーンは同じではないわと言い、もし同じだったら性行為だって一回でいいでしょ?と言い加え、夕日も見るたびに違うし一日だって今日と明日では違うと説明します。

そのことをなんとなく理解できたジェシーは次にじゃあどうしてドアなんだ?と聞くと、ジェーンは自分が執着するものに理由なんてない、と語り始めます。

心を解き放し、流れに身を任せて、宇宙の導きを感じるの、と。

ジェシーは少し笑い、何回も何回もドアを書いて完璧を目指すのか?と聞き、ジェーンから完璧なんてないわと返されると、あるさ、試してみない?と言ってキスをします。

キスを受けたジェーンは、甘いキスだけど吐きそうになったと言い、ジェシーは大笑い、一回じゃわからないんだろ?ジョージア・オキーフだって完璧を目指して何度も何度もドアを書いた、とうまいことを言い返すも、ジェーンはすかさず違うわと一蹴して、

彼女が愛した家のドアだからよ。その気持ちを永遠にした。

と語ります。

この冒頭のシーンは意味深長な会話のやりとりが多いため、その真意ははかりかねます。

でも、何か深い真実のようなものがうちに秘められているような気もしてすごく印象に残りました。

愛したものを何度も書いて、その気持ちを永遠にしたジョージア・オキーフの芸術魂はブレイキングバッドの物語の中にどのように結びついていくのか、かなり気になります。

ジェシーの憎しみに満ちた怒りの表情

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

11話の中で、ジェシーはアンドレアと出会い、恋仲になります。

そして会話をする中で、アンドレアの弟が悲惨な環境に絡め取らて、コンボを射殺した人物だと知ります。

ジェシーは深く動揺して、事の真相を明らかにしようと犯行現場に足を運ぶと、そこにアンドレアの弟のトーマスが自転車をこいでくるくる回っているのを目にします。

ジェシーがクリスタルメスが欲しいとトーマスに話しかけると、トーマスの合図を受けて強面の男が2人車を運転して近くに止まります。

2人はジェシーから金を受け取ると、何も言わず金勘定をしてそのまま車を出します。

そしてトーマスがポケットからメスを取り出してジェシーに握手するように手渡します。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

ジェシーは車の2人が小さい子供を利用してコンボを射殺した極悪非道の凶悪犯であることを確認すると、怒りに震えるような表情のまま歩き去ります。

憎しみを駆り立てられたジェシーが次の話で大きな問題を引き起こそうな気がしてなりません。

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