ブレイキングバッド【シーズン2・12話】解説&感想!キャストやあらすじも紹介(ネタバレ)

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ブレイキングバッド【シーズン2・12話】のネタバレ解説&感想、キャスト、あらすじをまとめています!

文字通りブレイキングバッド【シーズン2・12話】のネタバレ解説&感想なので、まだ内容を知りたくない方は1.2のキャストとあらすじだけ確認して本編をご覧ください。

また独自の着眼点に基づいた解説や感想になっているので、共感する部分や見解が異なる部分が混合してあるかと思いますが、純粋に一致や差異を楽しんでいただけたら幸いです!

※前話のネタバレ解説&感想からチェックしたい方はこちらからどうぞ。

ブレイキングバッド【シーズン2・11話】ネタバレ解説&感想!

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ブレイキングバッド【シーズン2・12話】のキャスト

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン2・12話】の主なキャストは7人です。

※前話までのそれぞれのキャストの行動も簡単に書いています。

ウォルター・ホワイト

高校の化学教師。妻・スカイラーと子供・フリンを持つ一家の主。年齢は50歳。一度は会わずしてガスに取引を断られるも、直接会って交渉した結果、取引することに成功する。

スカイラー・ホワイト

ウォルターの妻。子供が2人。マリーの姉。年齢は39歳。会社の不正を発見するが、辞職せずにそのまま経理部に所属することになる。ホリーを出産する。

マリー・シュレイダー

スカイラーの妹。ハンクの妻。治療放射線技師として病院で勤務。虚栄心が強く、性格はふさぎがち。ホリーのお世話をする。

ジェシー・ピンクマン

ジャンキー。麻薬の売人。ウォルターの元教え子で麻薬ビジネスのパートナー。ゴンボが射殺されて麻薬に逃げる。ジェーンも巻き込んでしまう。

ジェーン

ジェシーが新しく借りる賃貸の管理人。ジェシーの隣に住む。18ヶ月間、麻薬を断っていたのに、再び麻薬におぼれてしまう。

ソウル・グッドマン

犯罪に強い弁護士。下品な冗談をまくしたてる口達者な男。ウォルターとジェシーに、ガスを紹介する。

テッド・ベネキー

スカイラーが以前就職していた会社の社長。スカイラーの苦境を親身になって聞く。スカイラーに会社の不正がバレてしまうが、秘密にするようにお願いする。

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ブレイキングバッド【シーズン2・12話】のあらすじ

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン2・12話】のあらすじを確認しましょう。

あらすじ

 

ガスとの高額な取引を無事終えたウォルター・ホワイトは、出産後のスカイラーとホリーの待つ病室へ急いで向かう。新しい我が娘を胸に抱いて、しばしの幸福感に浸る束の間の数日後、ウォルターはジェシーから取り分を請求されるも、麻薬漬けの毎日を送るジェシーを心配して、自分が管理すると申し渡す。ジェシーは納得がいかず食い下がるが、ウォルターは頑なに拒否。口論の末、ジェシーがビーカーを投げつけて一件落着に見えた矢先、ジェシーの取り分が48万ドルと聞いたジェーンが、大胆な計画を思いつくことにより、事の成り行きは悲劇へと向かっていく。

注意

ここから先はネタバレを含んだ独自の解説や感想になります。

本編を見る前に内容を知るのは嫌だ!と言う方は、本編をご覧になってからここから先をお読みください。

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ブレイキングバッド【シーズン2・12話】のネタバレ解説

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン2・12話】の解説ポイントは2つあります。(ネタバレ込み)

※あくまで独自の解説です。

解説のポイント
  • ウォルターとジェーンの父親の会話がもたらす悲劇
  • ウォルターがジェーンを見捨てた理由は?

ウォルターとジェーンの父親の会話がもたらす悲劇

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※脅しの電話を掛けるジェーン

ジェーンに脅されて、ジェシーの取り分を渡しに行くことに決めたウォルターは、ジェシーの家に着くと、玄関を叩きます。

扉をひらいて顔を出したジェーンはウォルターの手からバッグを受け取ろうとしますが、ウォルターはジェシーじゃなくてはだめだと手を引いて渡しません。

するとジェシーはジェーンの後ろから申し訳無さそうに顔を出して、もう二度と連絡しないよ、と一言いうと、ウォルターからバッグを受け取ります。

ウォルターはジェシーが考えを改めるように説得しようとしますが、ジェーンがすかさず玄関を閉めます。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※大金を手に入れて興奮するジェシーとジェーン

ウォルターは帰りがけに鬱とした心を抱えながら、バーにおもむろに入ります。

カウンターに席を取りグラスを頼むと、スカイラーから着信が来て電話に出ます。

ホリーのおむつを買ってくるという口実で外出したウォルターの帰りが少し遅かったようです。

ウォルターは適当に嘘をついて電話を切ります。

すると隣に座っていた大柄な男が見事な演技だなと割って入ってきます。ジェーンの父親です。

ウォルターとジェーンの父親は子供とのコミュニケーションの難しさについていろいろと打ち解けるように話していきます。

話の最後の方で、ウォルターはジェシーのことを甥と見立てて、こいつがまた大人なのに子供扱いも出来ないし、とやかくも言えないから困るんだ、とジェーンの父親に語り始めます。

時々もどかかしくてイライラして言いたくなる。お前のためなんだよ!そんな時、どうすればいい?

それに対して、ジェーンの父親はウォルターをまっすぐに見て、家族だろ?諦めるなよ、それしかないだろう?、と深い親の愛情を見せて言い渡します。

そしてウォルターはバーを出ると再びジェシーの家に向かい、裏口から入って、クスリで昏睡しているジェシーを揺り動かすようにして起こそうとします。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※ウォルターに揺さぶられるジェシー

しかしその時に、ウォルターが揺らすジェシーの背中に押されて、横向きから仰向けになったジェーンがゲロを喉につまらせてしまうのです。

ウォルターは苦しそうにしているジェーンを一瞬救おうとしますが、思い直してそのまま放置して見殺しにします。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※仰向けになってしまうジェーン

もしバーに行かず、ジェーンの父親の愛情深い親心に触れていなかったら、ウォルターはジェシーの家に引き返すことはなかったでしょう。

ジェシーの父親の愛情深い親心に触れて、心が突き動かされたから、ウォルターはジェシーに会いに来たのです。そしてその結果、ジェーンが死ぬことになりました。

ジェーンの父親の視点で見ると、救いのない悲劇です。

娘への強い愛情が娘の死を招いてしまったのですから。胸が痛みます。

ウォルターがジェーンを見捨てた理由は?

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※ジェーンを見殺しにするウォルター

ウォルターはなぜジェーンを見捨てたのでしょうか。

ウォルターはジェーンの父親との会話から分かるように、ジェシーに対して親心に似た感情を持つようになっています。

ウォルターが麻薬漬けになるジェシーを心配したから取り分を預かると言ったのも、本当に心配したからそう言ったのでしょう。

そしてウォルターは、ジェーンのことを脅しの電話をして金を奪い、ジェシーを堕落に導こうとしているジャンキー女としか思っていません。

もしこのまま2人が翌朝目覚めたら、ジェシーはジェーンの尻に敷かれて、それこそ麻薬漬けの毎日から抜け出せなくなるだろう。

ゲロに喉をつまらせて苦しむジェーンを見て、ウォルターはこう思ったのかもしれません。

それに加えて、ウォルターにとってもジェシーはひとつの心の拠り所になっていることもあると思います。

家族の関係が希薄になっていく中で、ジェシーとの結びつきが強くなっていくような場面もたびたび見受けられます。

  • ジェシーに対して親心のような責任感を持ち始めている
  • ジェーンは堕落に導くジャンキー女
  • ジェシーは今や心の拠り所でもある

という3つの理由からウォルターはジェーンを見殺しにしたと個人的には考えます。

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ブレイキングバッド【シーズン2・12話】のネタバレ感想

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン2・12話】を視聴してみて、印象に残ったシーンが2つありました。(ネタバレ込み)

感想『印象に残ったシーン』
  • ウォルターがホリーに大金を見せるシーン
  • ウォルターがジェシーにお金を渡す前にテレビを見るシーン

ウォルターがホリーに大金を見せるシーン

ウォルターが家の壁に積み上げた大量のお金を胸に抱えたホリーに見せるシーンがあります。

それはちょっと不気味なシーンに見えるのですが、僕が印象に残った理由はウォルターのセリフなんです。しかもその順番。

ウォルターが札束の壁をホリーに見せながら、お前のために残しんだよ、と耳にささやきかけたあとに、ぱぱがやったんだよ、と言ってこのシーンは終わります。

このセリフの順番は要するに、ウォルターにとって大事なことの順番でもあって、最後に強調するように言った“ぱぱがやったんだよ”というのが、ウォルターにとって一番大事なんだというのが端的に伝わってきます。

ぱぱが”家族のため”にやった、ではなく、”ぱぱが”家族のためにやった、ことに固執しているウォルターがよく表われています。

ウォルターがジェシーにお金を渡す前にテレビを見るシーン

あと、ウォルターがジェシーにお金を渡しに行く前に、自分のリビングのソファーに座って向かい合うテレビを見ているシーンがあります。

テレビでは母系社会の像についての解説がドキュメンタリー形式で放送されています。

おそらくジェーンに主導権を握られたジェシーとメスに主導権のあるゾウ社会を比喩的に重ねているのですが、それを見ているウォルターはなんだか思いつめたようです。

最終的にウォルターはソファーを立って、ジェシーのもとへ向かうのですが、僕が気になるのは座っているジーンが長かったことです。

ウォルターがゾウ社会を解説するテレビ画面を見つめながら、ホリーに歌うスカイラーの子守唄を聞いて、真顔に何かを考えているシーン。

これはのちのち振り返ってみると、ここでジェシーにお金を渡すか、あるいは渡さないかで運命の矛先はまったく別の様相を帯びることになった、ということの布石になるシーンなのかもしれないとふと思いました。

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