ブレイキングバッド【シーズン2・8話】解説&感想!キャストやあらすじも紹介(ネタバレ)

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ブレイキングバッド【シーズン2・8話】のネタバレ解説&感想、キャスト、あらすじをまとめています!

文字通りブレイキングバッド【シーズン2・8話】のネタバレ解説&感想なので、まだ内容を知りたくない方は1.2のキャストとあらすじだけ確認して本編をご覧ください。

また独自の着眼点に基づいた解説や感想になっているので、共感する部分や見解が異なる部分が混合してあるかと思いますが、純粋に一致や差異を楽しんでいただけたら幸いです!

※前話のネタバレ解説&感想からチェックしたい方はこちらからどうぞ。

ブレイキングバッド【シーズン2・7話】ネタバレ解説&感想!

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ブレイキングバッド【シーズン2・8話】のキャスト

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン2・8話】の主なキャストは9人です。

※前話までのそれぞれのキャストの行動も簡単に書いています。

ウォルター・ホワイト

高校の化学教師。妻・スカイラーと子供・フリンを持つ一家の主。年齢は50歳。ジェシーの噂を利用して、販売網を拡大しようとする。

スカイラー・ホワイト

ウォルターの妻。子供が一人。お腹に子供を宿している。マリーの姉。年齢は39歳。テッド・ベネキーのツテを辿って、前職の経理部に復職する。

ホワイト・Jr

ウォルターとスカイラーの子。父ウォルターの勤める学校に通う学生。年齢は16歳。脳性麻痺による軽度の言語症と運動障害を抱えている。足が不自由で松葉杖を使う。授業に復帰したウォルターと行き帰り一緒に車に乗る。

ハンク・シュレイダー

ウォルターの義理の弟。マリーの夫。DEA(麻薬取締局)のエージェント。エルパソの特捜班に派遣されるもうまく馴染むことができない。麻薬カルテルの凄惨な報復を目の当たりにして心を病む。

マリー・シュレイダー

スカイラーの妹。ハンクの妻。治療放射線技師として病院で勤務。虚栄心が強く、性格はふさぎがち。スカイラーがセクハラ男・テッド・ベネキーの会社に復職することを知って心配する。

ジェシー・ピンクマン

ジャンキー。麻薬の売人。ウォルターの元教え子で麻薬ビジネスのパートナー。ATMでスプージの頭を潰したというデタラメの噂を傘に、ウォルターと共に販売網を広げようとする。

ジェーン

ジェシーが新しく借りる賃貸の管理人。ジェシーの隣に住む。7話でジェシーとの距離がグッと縮まる。

ソウル・グッドマン

犯罪に強い弁護士。下品な冗談をまくしたてる口達者な男。

テッド・ベネキー

スカイラーが以前就職していた会社の社長。事情を考慮し、スカイラーを経理に復職させる。過去にスカイラーにセクハラをしたことがある。

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ブレイキングバッド【シーズン2・8話】のあらすじ

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン2・8話】のあらすじを確認しましょう。

あらすじ

 

 

ウォルター・ホワイトとジェシー・ピンクマンはクリスタルメスの販売網拡大に乗り出したが、売人のバッジャーがDEAに逮捕されて一気に窮地に立たされる。ジェシーの提案で、2人は犯罪者の弁護に強いソウル・グッドマンにバッジャーの弁護をお願いするも、彼がハイゼンベルクの情報を聞き出そうとするDEAの取引に応じる姿勢を見せたので、他の方法を取るように説得する。しかしソウル・グッドマンは頑なに他の手段はないと言い張る。そこで2人は強硬手段に出ることになる。

 

一方、ハンクはエルパソからアルバカーキに戻っていた。血なまぐさい麻薬カルテルの報復を目前にして、心を深く病んでしまい、ベッドからなかなか出ることもできない状態に。数日後、ハンクはなんとか体調を整えて、もとの陽気なハンクを装い、アルバカーキ署に復職する。そして、バッジャーの件に絡んでいくことになる。

注意

ここから先はネタバレを含んだ独自の解説や感想になります。

本編を見る前に内容を知るのは嫌だ!と言う方は、本編をご覧になってからここから先をお読みください。

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ブレイキングバッド【シーズン2・8話】のネタバレ解説

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン2・8話】の解説ポイントは2つあります。(ネタバレ込み)

※あくまで独自の解説です。

解説のポイント
  • “恐怖を乗り越える”ことによって別々に向かうウォルターとハンクの心
  • ソウル・バッドマンなソウル・グッドマン

“恐怖を乗り越える”ことによって別々に向かうウォルターとハンクの心

エルパソから戻ったハンクは心を病んで、しばらくの間ベッドから出ることができません。

それを見て心配したマリーはホワイト家に電話。そのときたまたま電話機のそばにいたウォルターが受話器を取って、事情を聞きます。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※マリーから事情を詳しく聞くウォルター

ウォルターはハンクを気遣いシュレイダー家に足を運んでマリーから詳しい事情を聞くと、ハンクの寝ている寝室の扉を開けて中に入ります。

そこでウォルターは私やマリーに相談はできないのか?とハンクを気遣いながらそう聞きます。いつでも相談に乗るよという優しさを込めて。

ハンクはそれに対して言いにくそうに、お前と俺の仕事だと経験的に重なるところがないだろう、と答えます。

しかしウォルターは、もしあるとしたら?、と一言返して、自分のことを語りだします。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※ウォルターに励まされるハンク

50年間ずっと怯えて暮らしていたこと。何をするにも不安でしょうがなかったこと。夜中の3時に目が覚めてしまうこと。でもガンと分かってから睡眠が良好になったこと。そこで恐怖こそが本物の敵であることが分かったこと。

そう自分の心境の変化を語ったあと、最後にウォルターはハンクに向かって、“だから立ち上がって、現実と向き合って、恐怖なんてぶっ飛ばしてしまえ”と強い口調で言い渡します。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

ウォルターの口調がウォルターらしくなく強かったのが意外だったのか、あるいはウォルターの言葉が胸に響いたのか、ハンクはハッとしたような驚いたような表情を浮かべます。

後日、ハンクは元のアルバカーキ署に復職することになります。

ウォルターは恐怖をぶっ飛ばした結果、クリスタルメスの製造の道へと向かっていきました。

ウォルターの言葉を受けて、恐怖をぶっ飛ばそうと思った(かもしれない)ハンクは麻薬を取り締まるDEAの道に戻っていきました。

同じ”恐怖を乗り越える”という作業が2人の心を”別々の(真逆の)道へ導いていく”

いわばこのシーンは善悪に枝分かれする2つの心の分岐点として描かれているように僕には感じられました。

ソウル・バッドマンなソウル・グッドマン

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※バッジャーを弁護するソウル・グッドマン

覆面捜査官に騙されて逮捕されたバッジャーを釈放させるために、ウォルターとジェシーはソウル・グッドマンに依頼をします。

しかしソウル・グッドマンが、DEAにハイゼンベルクの情報を提供することでバッジャーを釈放させようとするので、ウォルターは他の方法を取らせようとします。

ハイゼンベルクの恐ろしい噂を吹き込んだり、1万ドルの依頼額を提示してみますが、それでもソウル・グッドマンは首を縦に振らず、DEAとの取引以外に釈放の選択肢はないと言い切ります。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※ソウル・グッドマンとの交渉がうまくいかずどうするのか話し合う2人

そこでウォルターとジェシーは覆面をかぶり、夜中にソウル・グッドマンを誘拐して、拳銃を突きつけて脅します。DEAにハイゼンベルクの情報を渡さずにバッジャーを釈放しなければお前を殺す。

ソウル・グッドマンは怯えながら、だったらバッジャーを殺せばいいじゃないか、と恐ろしいことを提案するが、ジェシーが即拒否。その後すぐに、ウォルターが咳をしたことによってソウル・グッドマンに正体を見破られてしまいます。

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」※身代わりを立てることを提案するソウル・グッドマン

結局、ウォルターとジェシーはソウル・グッドマンに正式に依頼をすることになり、グッドマンの提案により、身代わりを立ててバッジャーを釈放することになります。8万ドルもの多額の現金を払ってまでして。

ソウル・グッドマンは8話で初登場する弁護士ですが、下品で口達者で金儲けが好きな嫌なやつなのはすぐに伝わってきます。

ソウル・グッドマン(善い魂の男)という名前も、打算的に用いられています。

むしろソウル・バッドマン(悪い魂の男)です。

このソウル・バッドマンなソウル・グッドマンという人物造形が奥深くて興味を引きます。

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ブレイキングバッド【シーズン2・8話】のネタバレ感想

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引用元:Breaking Bad公式Instagram

ブレイキングバッド【シーズン2・8話】を視聴してみて、印象に残ったシーンが2つありました。(ネタバレ込み)

感想『印象に残ったシーン』
  • ハンクを言い負かすソウル・グッドマン
  • コインを投げ渡すジェーン

ハンクを言い負かすソウル・グッドマン

 

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8話の中でハンクとソウル・グッドマンが対面して軽く会話する場面があります。

そこでハンクはちょっと笑いながら、CMの弁護士か、売春婦よりも下手な演技だ、といつもどおりの下品なジョークをかましますが、それを受けてソウル・グッドマンはすかさず、母親が働いていたかい?現役なら割引してくれ、と言い返します。

そこでハンクは緩んだ表情をピタッとかためて、鋭い目つきでソウル・グッドマンを見ます。

このわずか数秒のシーンで、ソウル・グッドマンがハンクを上回るほどの下品で口達者な人物であるのがよく分かります。

思わず感心して印象に残りました。

コインを投げ渡すジェーン

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引用元:Youtube公式チャンネル「Breaking Bad & Better Call Saul」

7話(前話)の最後に、ジェシーの手を握るジェーンの気持ちがいまいち理解できなかったのですが、8話の中でジェシーにコインを投げ渡して、18ヶ月麻薬を断っている事実を知って、少し理解できました。

ジェシーの境遇とジェーンの境遇は似ているんだろうな、と。

だから共感の作用が働いて惹かれるのかな、と。

もう少し先の話でジェーンの過去がはっきりと分かってきたら、もっと具体的に理解できそうな気がします。

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